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大改正後の民法学習法は?

(この記事は昨年の11月30日に書いていたものです。)

改正後の民法が次の行政書士から出題されるため、
民法の勉強法をどのようにしていけば効率的なのかを考えるために、
伊藤塾の「民法改正集中講義」全30時間の初めの3時間無料講義を聞いてきた。

独学で改正民法学習方法を考える際のヒントが見つかるだろうと思ったから。

《受講後の感想》

初めの3時間だけが無料なので、総則部分の改正に限っての内容であった。

伊藤塾の平林先生曰く、
「先月の本試験問題は民法改正のポイントになる事項は、
全くと言って良いほど出題されなかった。

「来年の4月に施行される改正が大規模であるため、
敢えて改正される予定部分の出題を避けたのではないか。

「来年の試験問題を作成する学者さんたちの立場になれば、
こんな大きな改正部分について、
問題を作りたくて仕方ない気持ちになるだろう。

「したがって来年の本試験民法問題は改正事項関係が多くなるのではないか」

《来年に向けた民法の学習方法》

以上から私は、民法の勉強方法は大別して2パターンあるが、
どちらを選ぶかが明確に答えが出たと確信した。

一つの民法学習方法パターンは、

これだけの大改正だから、
旧法に関係なくゼロからのように改正後の民法全体を坦々と学習する。
どこがどう改正されたのかは意識しないでだ。

もう一つの民法学習方法パターンは、

どこがどのように変わったのか、なぜ改正したのか、
どんな背景や必要性があったのかを中心に学習するものだ

後者がより効率的で効果的だと考える。

その理由として、

①改正部分からの出題ならば、
どこがどのように変更したのかの学習が一番やりやすい。

②改正部分からの出題はまだ判例の積み重ねがないことから、
シンプルで平易な問題になりやすいのが過去の特徴である。
(判例の積み重ねを条文に規定した場合には当てはまらないけど)

ポイント明確にした学習の方が得点力をアップし易い。

③改正事項からの出題が増えるということは、
改正に無関係な部分からの出題が難しくなる可能性が高くなるため、
民法で得点を積むには改正事項の深い理解が必要であり、
ここを重点にした勉強法が必要。

④民法記述式も2問あるので、試験委員としてはこれだけの大改正後、
初の試験で2問ともに改正に無関係という出題も出来にくいのではないか。

とすれば改正内容を熟知しておく学習法の方が、
記述式の得点力UPになるのではないか。

次の試験に向けての民法の学習方法は、
改正民法の改正前、改正後の違いとその考え方に、
力点を置いて頑張っていこう。

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