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資格試験でのインプット学習法の落とし穴(1)~問題集でインプット。基本テキストはその後で~

資格試験




の学習法で一番定番でポピュラーなものは、

「まずはインプットして、それからアウトプットしましょう。」
というものですよね。

私自身、これまで仕事柄いくつかの資格試験を学習してきましたが、
どの資格であっても基本的には同じように学習してきたと思います。

これまでの学習法をもう少し具体的にいうと、

①基本テキストを決めて読んでいく。

②区切りのよいところまで読んだら、
  その部分に該当する問題集を解く。

③できなかったところ、
  あるいはなんとなくはっきりわかっていないところは、
  基本テキストに戻って確認する。

④基本テキストでも理解が足りないところは、 
  基本テキストとは別の参考書を読んで、
  理解できるまで読みこなしていく。

⑤以上の①から④まで終わったら、
  基本テキストのまだ読んでいないところから、
  同じように①から④をやっていく。

以上が「まずはインプットして、それからアウトプットしましょう」
という学習のテッパンの学習方法ですよね。

疑いのないところです。

資格予備校の有名な先生方も、
基本線としてこのような学習方法を進めていますよね。

それなのに、
この学習方法に「落とし穴」なんてあるわけないですよね。

と、私もずっと思っていました。


しかし、中高年になり、仕事も忙しく、
夜の接待などのお付き合いも頻繁になっている日々の中で、
どうやって資格の学習を進めていくのか。

なんとしても合格したい、
いや、いつまでも勉強ばかりやってるわけにはいかない。

早く合格してそれを実業の世界で生かさねばと、
考えるようになってきました。
 
昨年受験した行政書士よりも以前に受験した某国家資格では、
上の①から④に忠実な学習法はやりませんでした。

結果、相当短い学習時間で合格できました。

もちろん、満点よりは合格点の方にとっても近い得点したが。

合格でありましたが、合格は合格です!エヘン!


では、どのような学習法なのかです。

実は昨年の行政書士の学習法もほぼ一緒でした。

なんだ、不合格だった学習法なんて参考にはできない。
と思う方もおられると思います。

でも私は不合格の学習法が不正解で、
合格となった学習法が正解という単純な図式ではないと思っています。

自分に相応しい学習法が一番なのですが、
それは簡単にはわかりませんよね。

仕事しながら、お付き合いもしながら、
勉強してるとすぐ目が充血したり、涙目になって辛いとか……

中高年受験生が程度の差はあれ、同じように抱えている悩みを、
できるだけ解決してくれるような学習法がこれです。
(そんなに自信はないですが、
それなりに合理的な学習法ではあると思ってます)


ポイントとしては、

インプット学習は基本テキストをメインとせずに、
問題集をメインとする。

アウトプット学習は、当然、過去問題集で行う。

この場合のインプットは問題集でという意味は、
インプットすべき内容はどこにちゃんと書いてあるのか?

それは問題集、特に過去問題集の問題や解説の中に、
理解し、覚えるべき内容がギュッと詰まっているからです。

基本テキストは読まないのではなく、
問題をやったあと理解をするために読めばよいのです。

この時の「問題をやる」というのは、
一問ごとに問題読んで考えてから解説と読んではだめです。

問題文を読んだら、何も考えずに、
問題文の内容だけ頭に入れたら、
即、解説を読むんです。

問題を解くのではなく、
問題文と解説を基本テキストのように読むのです。

そのあとに問題文と解説に載ってる内容を、
基本テキストの中から探して読むのです。

この時、2回目以降のインプット学習を効率的にするために、
問題文と解説の内容が記載されている基本テキストの場所に、
簡単なチェックを入れておくとよいです。

2回目以降の時に、
過去問で出題された部分が基本テキストに明示されるので、
とても効率的に学習していけますので。

当然ですが1回目なので、
問題文と解説と該当部分の基本テキストを読んでも
理解できないところは当然ありますが、
深入りは絶対避けるべきです。

この手は何回か学習していくと、
何故か「そうか!」と合点がいくことが大半です。

1回目で理解しようと深く、深く入っていってもドツボにはまるだけです。
わからない部分は、サラッと基本テキストに大きく「?」と記入しておくば十分です。

また、基本テキストを読んだ部分で条文が記載されていたら、
必ず六法でも読んでレ点などのチェックをしておくとあとで楽です。

ここまでがインプット学習です。

ではこの次にアウトプット学習ですか?
違います。
いま問題集でやったばかりなんで、
ここではアウトプット学習はやってはいけません。

こんなやり方で法律科目だったら、最後までやっていきます。

この学習法は、実践的でかつ短時間で学習が進んでいきます。

初めに紹介した定番のインプット・アウトプット学習は、
ひとつの科目が終わるまでには、相当長い時間を必要とします。

どれだけでも学習時間がとれる中高年でない限り、

インプットは問題集メイン、
基本テキストサブ、六法は条文チェック、
参考書はこの段階で不要ですね。

資格試験学習で一番、時間がとられるインプット学習の、
初めの1回目の学習について書きました。

次回は、インプット学習の2回目以降回しの学習法についいて
紹介していきます。

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